気取るな
張ったるな
舞踊の大家に教えを乞うたある若者が、大家から聞いた言葉
日本の舞踊といえば、気取ることも必要なんじゃないかしら…と思ったわたし。
この言葉は今のわたしにとっては衝撃的だった。
ありのままを自然にこなすことは案外難しいことかもしれないが、これは一番美しいと思う。
余計なものを削ぎ落とし、感性を研ぎ澄まし、ありのままを自然にこなせるために、稽古があるのかもしれない。
余計なものが削ぎ落とされればされるほど、本人の持つ自然な力や表現力が出てくる。
そして芸術的とまで言われる域に登りつめられるのだ。